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部門案内

Occupational therapy room

作業療法室

生活を豊かにする作業療法を 

 作業療法(OT)とは、ひとの暮らしの中にある身近な作業を通して、そのひとの生活に必要な(大切な)生活行為をできるようにサポートしていく療法です。作業をすることでほっとした時間を過ごすことができる、作業をすることで生活リズムが調う、作業をすることでそのひとにとって意味のある大切な作業を取り戻す。メンタルホスピタルかまくら山では、鎌倉山に広がる自然豊かな環境を生かし、無理のない、利用者に寄り添った作業療法(OT)を行っています。

個人OT

 当院の作業療法室にて、それぞれがおこないたい作業とともにのんびりと過ごす時間です。例えば、ゆったりと本を読む、刺し子をする、書道をする。窓から見える自然や植物と一緒に、コ-ヒーを楽しみ、気心の知れた同士で会話をする。そんな風に、無理なくご自身のペースで過ごすことができる場です。もちろん何もせずに、ゆっくり過ごすこともできます。
 

園芸

 当院には、自然豊かな院庭と畑があります。春はジャガイモ、夏はナスにきゅうり、秋はサトイモなど、いろいろな野菜を育てています。土にふれ、種をまき、水をやる。ときどき草を取り、生育を眺め、収穫する。そして、調理をして食べ、喜びを分かち合う。野菜を作る過程にある様々なことを通して、自分の中にある健康を取り戻していきます。野菜のほかに花も育て、季節の草花を感じていきます。

かまくらもりたの会

 会の前半は、五感を用いてゆっくり院庭を散歩します。野鳥の声、草花の香り、空の色。自然を観察し、感じたことをそれぞれ便せんやハガキに書(描)いていきます。自然に気づくことで、自分の中にある自然にも気づくことがあります。のんびりとお茶を飲みながらひと休みして、後半はマインドフルネスと椅子座禅をおこないます。マインドフルネスは、鎌倉でも有名な禅を基盤とした療法であり、日常生活に生かせるストレス対処法のひとつです。雨の日は、飼育しているメダカの観察をしたりもします。もりたの会の「もりた」は、森田療法からきています。そのひとの「あるがまま」の態度を、もりたの会でも大切にしています。
 

その他の作業療法(OT)

 当院の作業療法(OT)は、上記以外にも、料理教室、散歩、手工芸、ミーティング、ピアサポート、外出や季節のイベントなどがあります。また、専門のセラピストと一緒におこなう絵画や音楽も充実しています。入院中の方だけでなく、外来の方も利用できますので、詳しくは、お電話等でお気軽にお問い合わせください。